2019年11月05日更新

まさか円形脱毛症になるなんて!その原因と治療法を解説

頭髪が円形もしくは楕円形に抜けるのが円形脱毛症です。
男性のAGAや女性のFAGAが少しずつ進行するのに対し、円形脱毛症は前触れもなくある日突然脱毛します。
脱毛している区域と生えている区域の境界がくっきりしているのも特徴です。
突然の脱毛のほかに自覚症状がないため、部位によっては気が付かず、周囲の人に指摘されて初めて自覚するというケースも珍しくありません。

円形脱毛症は、いくつかの種類があります。
そのなかでよく見られるのが、1カ所に円形や楕円形の脱毛斑ができる単発型です。
脱毛斑がひとつではなくふたつ以上できると、多発型になります。
ほかに、後頭部から側頭部の生え際が蛇行しながら抜け落ちる蛇行型と呼ばれるタイプもあります。
脱毛斑が頭髪全域に広がってしまい、すべて抜けてしまう重度のケースが全頭型です。

このような円形脱毛症が起きる原因は、はっきりとわかってはいません。
有力な説と考えられているのが、免疫機能が暴走する自己免疫疾患です。
免疫機能とは、外部から侵入してきた異物を排除する機能で、健康を維持するために欠かせません。
ところが、何らかの原因で免疫機能に異常が起き、自分の体の一部を敵とみなして攻撃を加えることがあるのです。
円形脱毛症の場合は、毛根を異物と認識して攻撃するために髪の毛が抜けてしまうと考えられています。

過度のストレスも、円形脱毛症になる原因のひとつとして挙げられるでしょう。
過度のストレスを受けると自律神経のリズムが乱れ、交感神経が優勢な状態が続きます。
すると身体の緊張が続き、血管が収縮して頭皮への血流が悪くなって、毛根に栄養が送られにくくなるのです。
栄養不足によって抜け毛が起こると考えられています。
ストレスは、免疫の暴走につながることもあります。

円形脱毛症は、軽度であればストレスを解消するだけで自然に髪が生えてくることもあります。
自然治癒が難しくても、治療によって改善は可能です。
治療法には、主にステロイド局所注射と局所免疫療法とがあります。

脱毛斑が少ない場合は、ステロイドの局所注射が行われることが多いです。
脱毛斑にステロイドを注入することで免疫機能の働きを抑制し、発毛をうながします。
即効性が認められている治療法です。脱毛範囲が広い場合は、局所免疫療法が取られます。
局所免疫療法とは、人工的にかぶれを起こすことで免疫機能の働きをそちらに集中させ、発毛を促すというものです。

そのほかの治療方法として、ステロイド内服薬や抗アレルギー薬などが処方されることもあります。